熱中症の兆候と似ている病気
たくさんの病気においては、熱中症の兆候と似ている場合もあるので、具体的には糖尿病にかかっている人が悩む低血糖についても熱中症とよく酷似しているのです。
発汗や動悸、手足の震えも低血糖によく見られる症状ですが、このとき単に風通しの良い空間で休憩させるだけでなく、ブドウ糖の服用が必須でしょう。
何もせず放っておくと、低血糖の状態が重症化し、一刻を争う事態を招いてしまいます。
実際の話、低血糖の状態にあった人が熱中症の症状と見誤られてしまい、敏速な治療を受けられなかった人がいます。
おまけに、脳卒中もまた熱中症と間違える可能性の高い疾患の一種と言えます。
脳卒中というのは、どれだけ迅速に手当てを行えるかで、それからの治癒加減が全く異なる疾患と考えられています。
できるだけ迅速に措置を講じることによって、時間に比例して軽症で落ち着く望みがあるのです。
でも、炎天下に急に昏倒すると、熱中症だと間違った判断をされてしまう確率も高いです。
一旦風通しの良い場所で熱が冷めるように休憩をさせ、といったような看病をしている合間にも症状はどんどん重篤になります。
熱中症かどうかの明確でなくても、意識がない場合は迷わずに救急車を呼びましょう。
どちらであったとしても、意識がないということは非常に危険な状態であるということには変わりありません。
糖尿病にしろ脳卒中にしろ、はたまた熱中症にしろ、最も怖いのは、一旦様子を見る目的で横にならせてあげるだけで後は何もしないということです。
気絶してしまっている人は、自分が糖尿病であるという主張などもできないので、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。